このScratch講座は、
粘り強く頑張れる人だけの講座です。
頑張れない人は、読むのを止めてください。
Scratchの良いところは、子供の創造力を育めることです。
創造力、それは誰も作った物がない物を作るということです。
ですから、創造力を高めるために、子供たちに自由にプログラムを書かせることが必要です。
しかし、これはプログラミング講師としては難しい問題があります。
予習ができないということです。
あらかじめ、授業の内容が決まっている場合には、
その範囲を一生懸命勉強すれば、プログラミングの講師は務まります。
しかし、子供が自分なりに作りたいプログラムを作り始めた時、
あなたはプログラミング講師として、子供をどのようにサポートしますか?
自分が見たこともないような初めてのプログラムを目の前で子供が作り、
「うまく動かない!先生助けて!」
と言われた時、あなたはどう接しますか?
「自分で考えなさい。」
という返しは当然ありますが、子供が頑張ってもできないときに、
ヒントを出すなり、手を差し伸べてあげるのが、プログラミング講師の役割ですよね。
つまり、
プログラミング講師は、子供よりも先に原因を見つけて、
子供がゴールにたどり着けるように、
ヒントなど手を差し伸べる必要がある
のです。
ですからプログラミング講師は、いち早く問題を解決する必要があります。
あなたにはその自信がありますか?
本講座では、子供が犯しがちな、よくある間違いの事例を紹介します。
あなたは、これらの事例をマスターすれば、予習なく、子供に指導ができるかもしれません。
(これが予習なのかもしれませんが)
また、プログラミング講師の採用募集があったときに、自信を持ってエントリーできるだけの根拠がつきますね。
Scratchあるある その2
猫のスプライトに次のスクリプトを作りました。
いざ動かそうと思ってスペースキーを押しても、全く動きません。
生徒が、「先生動きません!」とあなたに助けを求めています。
さて、あなたならどのように問題を解決するでしょうか?
答えは下の方
「日本語の入力モードになっているから」
です。
Scratchでも全角半角を区別しますので、入力したキーがスペースであったとしても、
全角と半角は別の文字として認識されます。
問題のスクリプトは非常にシンプルなので、すぐに解決できたかもしれませんが、
いざ生徒を指導し始めると、たくさん書かれているスクリプトの中から原因を突き止めなければなりません。
まずは、基本に忠実に、確実に問題の切り分けができるところから、検証していくことが、
問題解決に重要なことです。
また次回の講座をご期待ください。
※本講座のバックナンバーを見たい方は、ブログのカテゴリ「Scratch講座」をご覧ください。
(文:一般社団法人キッズITインストラクター協会 代表理事 棚橋一也)