一般社団法人キッズITインストラクター協会は、
情報技術や自然科学の教育を通じて、
持続可能な社会に資すること
をその目的としています。
今、国連では「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を策定して、国際的に持続可能な社会の実現に向けて動き出しています。
持続可能な社会と持続可能な開発という2つの持続可能という言葉が登場しています。
おそらく開発なしに現代の人類は生きることができないということで、
持続可能な社会を実現する手段として、人類による開発行為を放棄しないということを
明確に示すことを目指したものではないでしょうか。
当然ながら科学技術の開発を進めることは、資源の調達・エネルギーの消費など、環境に負荷をかける行為が必要となります。しかし、だからと言って科学技術を否定するものではないということだと理解しています。
「持続可能な開発」という言葉には、そのような意味が含まれているのではないかと思います。
キッズITインストラクター協会で目指す持続可能な社会とは、国連でいうところの「持続可能な開発」に含まれます。
冒頭に述べた2030アジェンダでは、持続可能な開発目標として、17の目標を掲げています。
目標1【貧困】
あらゆる場所あらゆる形態の貧困を終わらせる。
目標2【飢餓】
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
目標3【保健】
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
目標4【教育】
すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
目標5【ジェンダー】
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
目標6【水・衛生】
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
目標7【エネルギー】
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的なエネルギーへのアクセスを確保する。
目標8【経済成長と雇用】
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々が完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する。
目標9【インフラ、産業化、イノベーション】
強靭なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
目標10【不平等】
国内及び各国家間の不平等を是正する。
目標11【持続可能な都市】
包摂的で安全かつ強靭で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
目標12【持続可能な消費と生産】
持続可能な消費生産形態を確保する。
目標13【気候変動】
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
目標14【海洋資源】
持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
目標15【陸上資源】
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
目標16【平和】
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて、効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
目標17【実施手段】
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバルパートナーシップを活性化する。
これらのうち、キッズITインストラクター協会が特に力を入れているのが、次の4つです。
目標4【教育】
目標5【ジェンダー】
目標8【経済成長と雇用】
目標13【気候変動】
それぞれその理由を説明します。
目標4【教育】
プログラミングを含む情報技術を教育し、論理的思考力、創造力を育んでいるからです。
目標5【ジェンダー】
働き方に制約が少ないビジネスモデルを提案することで、子育て中の女性、特に理系分野で活躍する女性の支援を行っているからです。
目標8【経済成長と雇用】
少子化で生徒数の減少に困っている塾経営者などにも、新たなビジネスモデルを提案し、事業の継続ならびに拡大の機会を提供しているからです。
目標13【気候変動】
プログラミング教材で、気候変動を含む環境問題を数多く取り上げているからです。
あなたは、プログラミングを通じて何を伝えるべきだと思いますか?
(文:一般社団法人キッズITインストラクター協会 代表理事 棚橋一也)